珈琲の旅

天神祭の連休を利用して、6年ぶりに東京へ行きました。
縁あって知り合った、若い珈琲屋さんより届いた一通の葉書をきっかけに。

あの銀座の名店の凄みに対する自分なりの理解と新しい発見、
その系譜に名を連ねる、お弟子の方々に触れられたこと、
そして若い世代のコーヒーマン達との交流と将来への期待、

そして最大の目的である、私の珈琲への情熱の原点となる、心の師との久しぶりの再会、
昨年の暮れ、博多での森光マスターの葬儀の帰り道、独り電車に揺られる姿が
とても小さく、寂しそうに見えて、お声もかけられず、
それ以来ずっと気になっておりました。

しかし初めてお会いしたときに頂いたデミタスを無理を言って作っていただき
(現在の私を形作った一杯を、今どうしても頂きたかったのです)、
珈琲への情熱も、厳しい眼差しも、特有の毒気を含む魅力的な物言いも、些かも衰えず
生涯、純粋に珈琲の高みのみを目指す、そのお姿に改めて尊敬の念を抱きました。
私にとっては、当時も今も日本一の珈琲屋です。

無事に全ての予定を終えて大阪に戻り、
今日からまた一珈琲屋として、精進を繰り返して行く所存です。
珍しく個人的な想いを綴ったブログとなってしまいました・・・

東京でお会いした皆様、ご覧の通り一介の未熟な珈琲屋の私ですが
これからも何卒よろしくお願いいたします。